教師辞めた ブログ

15年間、教員をしました。このままでは生徒の見本になれない!!『生徒の見本になりたい』そう思ったから辞表を出しました。40過ぎた今から、自分で人生を掴むブログ。イラスト・漫画のお仕事募集してます。メールで相談してください。p-kamiyo@hotmail.co.jp

紅白を見て、思ったこと。

去年の大晦日、母と姉と叔母と叔父と従兄弟と姪で過ごした。

 

 

姪は4歳、あとは全員43〜84という年齢構成。

 

 

僕が子供の頃は、よくこの親戚で集まっていた。

 

当時は、おばあさん、おじいさんも生きていて、一番年下の僕含めて、子供も4人いて、賑やかだった。

 

俺の親父も、元気だった。

 

 

親父は、破天荒な生き方をする人で、話もうまく、みんな集まればいつも盛り上がっていた。

 

 

よく集まっていたなぁ。

 

 

母は、この親戚の集まりが好きだ。

 

 

とても大切に思っている。

 

 

 

で、去年の大晦日も、集まった。

 

 

僕は結婚もしておらず、子供は姉の娘ひとり。

 

 

なんとなく、「やっぱ子供欲しいなぁ。いるといいなぁ。」なんて思った。

 

 

 

で、テレビでは紅白が流れていた。

 

 

僕は、紅白が嫌いなので、あまり画面を見ることなく、姪っ子と遊んでいた。

 

 

で、紅白を見ながら、親戚がいろいろと話しているのだが、話している内容が、僕が子供の時から、変わっていなかった。

 

 

ずっと前から、そのことには気付いていたけど、今回改めて実感した。

 

 

40年近く、同じ話を繰り返している。

 

 

内容はだいたい以下の感じ。

 

 

「アイドルの顔がたいして可愛くない。」

松田聖子も声が出ていない。」

「ジャニーズも華がない。韓国アイドルの方が綺麗。」

「総合司会は中居くんじゃないんだ。もう使いきれないほどお金があるから、大晦日に丸一日拘束されるのも嫌なんだろうね。」

 「このフワちゃんって何?こんな人いないで歌った方がいいのに。」

 

 

つまり、だいたいが出演者や演出に対するダメ出しや、批評です。

 

 

ちなみに、僕はこの親戚の人たちを批判したいわけではありません。

 

 

そもそもテレビなんていうのは、そうやって好き勝手言いながら見るものだろうと思います。

 

 

ただ一方で、僕はこういう親戚の話しに、何か反発したい気持ちがありました。

 

 

なぜ反発したかったのか、今回それがはっきりした気がします。

 

 

それは大きくいって、以下の3つの思いがあったからだと思います。

 

 

①この出演者の人たちは、皆、勝負している。

②そのことに対して、僕は敬意を持っている。

③本当は、僕も、勝負してみたかった。

 

 

例えば、『○坂47』とかのアイドルグループがいます。

 

(僕も詳しくは知らない・・・・)

 

確かにとりたててファンではない人たちから見たら、色々と批判したくなる部分もあるのかもしれません。

 

 

でも、僕はこの人たち自身は皆、「自分の人生をつかもうとしている」ように見えます。

 

そのために勝負しているように見えます。

 

 

オーディションなりなんなりを受けて、おそらく将来の保証だってない世界に飛び込んでいる。

 

 

文字通り「自分が商品」ですよね。

 

 

それってすごい勇気だと思います。

 

 

 

僕は、そんなことに最近ようやく気付いた気がします。

 

 

気付いた理由は、やっぱ教員を辞めたことです。

 

 

教員を辞めて、気付いたのは、「僕自身には社会的な価値がない」ということ。

 

 

社会的な価値があるのは、僕の勤務している学校だったのです。

 

 

そう考えたら、こうしてアイドルとして活躍している、あるいは、これから活躍しようとしているこの人たちの方が、よっぽど「自分を掴もうとしている」。

 

そのために戦っていると思います。

 

 

まだメディアへの露出もできない人たちも、勝負している人たちだと思います。

 

 

 

 

私の母や叔母や叔父や従姉妹も、50代から80代です。

 

皆、立派に生きてこられた人たちだと思います。

 

今年84という叔父は、薬の研究をしてきた人で、ひとつの会社を定年まで勤め上げ、今でもとてもしっかりされていて、勉強熱心です。

 

叔母もずっと添い遂げてきたわけですね。

 

 

母は、叔父の立派さをよく口にしていたと思います。

 

 

確かに、それもひとつの生き方だと思います。

 

時代もあると思います。

 

 

でも、僕はそれができなかった。

 

僕は、それでは「自分の人生」という気がしなかったわけです。

 

もう43で、まるで「あってもなくてもいい人生」だったと感じるわけです。

 

 

本当は、もっと勝負したかったのかもしれません。

 

 

もっと自分を打ち出したかったのです。

 

 

 

きっと子供の時から、そういう思いはあったのです。

 

だから、この親戚の人たちが集まり、テレビを見ながら、だいたいこういう話をしているのを聞くと、モヤモヤとした気持ちになったのでしょう。

 

自分を打ち出して勝負している人たちのことを、好き勝手に批判するのを聞いて、なんとなく居心地の悪い思いをしていたのだと思います。

 

 

去年の大晦日の紅白でも、まるでデジャブのように、同じ内容の会話をしながら見ていました。

 

 

うーん。

 

 

別にいいと言えば、いいのだけど。

 

 

そんなものなのかなぁ。

 

 

もうすこし、何か、変わってもいいのではないだろうか、などと思ってしまいます。

 

 

 

そういえば、僕が小学校5、6年生の時に、この親戚の集まりに参加するのを拒否した時、母親が鬼のように怒り狂ったことを覚えています。

 

 

ほんと鬼のように怒鳴りました。

 

 

そして、しばらく不機嫌になりました。

 

 

一体、僕はそんなに悪いことをしたのだろうか。

 

 

とても嫌な気持ちになったし、言ってみれば罪悪感も持ちました。

 

 

本当は、自分の行動は、自分で決められる。

自分の価値観は、自分で選べる。

 

 

あのとき、しっかりと「反抗期」ができれば、もっと違う人生だったのかもしれません。

 

 

 

乱文で、すみません。

 

 

終わりにします。

 

 

 

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