教師辞めた ブログ

15年間、教員をしました。このままでは生徒の見本になれない!!『生徒の見本になりたい』そう思ったから辞表を出しました。40過ぎた今から、自分で人生を掴むブログ。イラスト・漫画のお仕事募集してます。メールで相談してください。p-kamiyo@hotmail.co.jp

教師辞めて10ヶ月が経った。その1『イラストを贈る』

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この時期は毎年、最愛の姪っ子の誕生日に向けて、プレゼントのイラストを描いています。

6歳になります。

本人は喜んでくれているのか、わからないけれど。

まぁ一生懸命描いてます。

 

 

昔、クラス担任をもっていたとき、毎年困っていたことがありました。

それが・・・。

 

『修了式』とか『卒業式』でクラスの生徒に話したいことが何もない!!

 

ということでした。

 

 

 

これは何も、生徒たちのことを蔑ろにしてたわけではありません。

 

むしろ本当に言いたかった本音を言ったとするならば・・・。

『君たちを愛しています』

『君たちはかけがえのない存在です』

・・・と言ったでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言えるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言えねーよ!!!!!!

 

言えるわけねーだろっ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこと言ったところで、絶対に聞かないし!!

「なんか言った?」ってなるし!!

生徒たちが「あー早く終わらねーかな」って態度をしているのが目に浮かぶ!!!

きーーーーーっ!!!

 

 

 

 

いや、なんていうか。

 

ボクは、金八ティーチャーのように熱血でもなかったし、とことん生徒に関わるなんていう先生でもなかった。

 

だってそもそも、「教師が生徒にやることなんて、9割大きなお世話」と思ってたから。

 

数学の授業さえできればそれでよかった。

 

当時は、「教師の指導は多岐にわたるべきなのに、授業にしか関心の持てない自分」を責めてたりしてました。

 

でも今のボクの意見は、ハッキリと変わっています。

 

「教師のやることなんて9割が大きなお世話」

 

授業で沢山。

 

 

全部、生徒自身がその人生の中で、ぶつかってやっていけばいいのです。

 

どうして、学校の教師が人生について教えられましょうか。

 

人は一人一人違う。

生き方は無限のようにある。

あなたと私はちがう。

生徒と教師はちがう。

 

あなたの生き方の中で、どうして誰かの生き方を語れようか。

 

ボクにはどうしても理解ができませんでした。

 

もちろん、生徒から救いを求めるときには、アホなサラリーマン教師としての全力でもって対処したつもりではあるけど。

 

そうでない平常時に、どうして「指導」なんかできようか。

 

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まぁそんなわけで。

要するにボクは「面倒見のよくない教師」と思われていただろう。

 

 

だからといって、生徒を好きじゃなかったわけではなかったんですよね。

 

むしろ自分が歳をとればとるほど、子どもや生徒の存在がとても大切に感じるようになりました。

 

だから

「君たちを愛しています」

「君たちはかけがえのない存在です」

「腐ったミカンじゃねーです」

「これからお前たちを殴る」

くらいしか、言うべきことってないと思うんだよね。

 

しかし、面倒見のわるいサラリーマン教師である私の言葉は伝わらないんだよね。

 

そもそも私は、そういう言葉ってウソくさいと思ってしまうんですよね。

 

 

 

だから、いつの時からか、一応そういう想いを込めて、絵を贈るようになりました。

 

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自分でいうのも何だけど、よく雰囲気を捉えてる。

ンですよ。

他人にはぴんと来るはずもないですが。

 

 

これ30人分描き分けるのって本当に大変だったなぁ。

 

今の時期くらいから描き始めてましたね。

 

 

 

生徒は驚いたり、喜んだり、笑ったり、ノーリアクションだったり。

 

 

 

 

結局、ボクは金八のように慕われるような先生にはなれなかったな。

一時期、そういう先生になることに憧れていました。

 

生徒から慕われて感謝されるような、そういうのに憧れていた。

 

でも、なれなかったな。

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、今思い出した。

ボクは一時期『自分のクラスがまとまらない』という悩みで、ノイローゼのようになって。

ドラマのように生徒から慕われて、団結力のあるクラスに憧れて。

でもできなくてノイローゼのようになって。

とある心理カウンセラーの主催するセミナーに参加したことがありました。

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そのときに対面に座ったおばさんにこう言われた。

 

 

「どうしてクラスがまとまらなきゃいけないんですか?」

「普通のクラスじゃダメなんですか?

 

 

あぁ、今なら思える。

 

 

「いいに決まってるじゃねーですか」

 

 

でも、そのときには思えなかった。

なんだか、そうでなくちゃいけないのだ!!って囚われてた気がする。

 

 

 

 

 

 

っていうか、教師は生徒から感謝なんかされちゃダメとさえ思う。

 

↓なんかそんなことが書いてあった気がする。

 

教師のやることは9割が大きなお世話。

(言い過ぎか?)

 

 

その人なりにやりゃいいんだよ。

 

 

 

いいに決まってるじゃねーですか。