教師辞めた ブログ

15年間、教員をしました。このままでは生徒の見本になれない!!『生徒の見本になりたい』そう思ったから辞表を出しました。40過ぎた今から、自分で人生を掴むブログ。イラスト・漫画のお仕事募集してます。メールで相談してください。p-kamiyo@hotmail.co.jp

我慢なんて、する必要なかったんじゃないの。

先日、スタバで、一人で、43歳なのに、ボロボロと涙をこぼしてしまった。

 

お酒も飲んでないのに、こんなに涙が出たのは、何年ぶりか。

 

ジャーナリングをしていました。

 

ジャーナリングっていうのは、頭にうかんだことを、正直にカッコつけずに、良い悪いを判断せずに、とにかく書き出すっていう作業です。

 

僕は、いつの頃からか、不安なことがあったり、落ち込んだり、感情が揺れ動くことがあると、このジャーナリングをするのが、習慣になっています。

 

これをすると、かなりのメリットがあります。

 

① 問題を客観的に直視することで、解決策を見つけることができる。

② 自分自身の無意識な思い込みに気づくことができる。

 

大きくこの2つかな。

 

今回、大きく心が揺れ動いたので、ジャーナリングをスタバでやっていました。

 

心が揺れた理由は、アンケート結果がひどかったこと。

 

このアンケートは、「クラス担任について」と「授業について」の大きく2項目。

 

今回は、どっちも今までで一番、悪かった。

 

 

クラス担任については、予想してた。

授業については、予想してなかった。

 

 

で、気持ちが揺れる時の対処として、ジャーナリングをしてた。

 

それで、とにかく今までのこととか、今の気持ちとかどんどん書いたんだ。

 

で、ひとつ気づいたことがありました。

 

 

それは『不得意なことを我慢してやった年月が、誰のためにもなってなかった』っていうこと。

 

 

以前から僕はクラス担任が、苦手だったんです。

授業は好きなんだけど、なんていうか、クラスっていうものの存在価値がわからないし。

 

一時期は、本当にクラスがうまくいかない年数が続いて、薬を飲んでいた時期もあったほど。

 

クラス担任が不得意なんだよね。

 

授業ならテーマや目標があるけど、クラスってあるのかな?

 

毎年、4月5月6月くらいは『今年こそはがんばろう』って思って、一生懸命やるんだけど。

 

でも、2学期の後半にもなると、如実に息切れしてくる。

生徒とのコミュニケーションも最低限になって、心が離れていくのがわかる。

 

なんていうか、担任なんて、余計なお世話じゃない?

 

僕は、そういう感覚なんです。

あれしろこれしろじゃなくて、まずは自分でやってみて、その結果は良いも悪いもちゃんと受け止めれば良いじゃん、それだけじゃん。

そういう感覚なんです。

 

だから、クラス担任の仕事なんて、大きなお世話としか思えなくて、必要性を感じていないんですね。

 

だから無理が出てくる。

 

担任と生徒とのコミュニケーションなんていうのも、なんか嘘くさい。

 

無理に盛り上げてるだけじゃない?

ちょっと不自然じゃない?

自然体で接してないよね?

 

そう思っちゃう。

 

それが僕の自然体なんです。

 

生徒は好きだとは思う。

でも、余計なお世話をする気になれない。

 

だから、話したいこともない。

伝えたいこともない。

そもそも教師は生徒に伝えることなんて、ただ社会にとって都合の良いことだけだし。

 

 

そんなわけで、僕はクラス担任が苦手でした。

 

 

一回だけ、ものすごく良いクラスになったときがあった。

クラスがうまくできなくて、薬飲むほど悩んでて、「もうこんなの嫌だ!!」って、すごい頑張った年があった。

その年は、生徒のメンバーも良かったことも手伝って、本当に思い出深いクラスになった。

 

でも、あの時の頑張りは、もうできない。

あのとき、本当に色々なことを学んだけど。

もうあの頑張りはできませんでした。

 

 

で、教師やって15年のうち、担任を持ってたのは12回。

 

どんなクラスだったか思い出して、ノートに書いてました。

 

そしたら、本当に僕、ずっとクラスで悩んでいたなって。

ただ、我慢してたなって。

で、頑張れなくなって。

 

生徒にだって、いい思いはさせてあげられなかったってことでしょ。

 

一体、この15年間は何だったのかなぁって、しみじみ思っちゃった。

 

母からのラインに『○○(学校名)勤務もあと数十日』っていうフレーズを見た瞬間に、ぼろぼろ涙が出てしまった。

 

ただ悲しくなってしまった。

 

 

なぜかわからないけど、この仕事を続けなきゃって思ってた。

なぜかわからないけど、不得意なことも我慢しなきゃって思ってた。

なぜかわからないけど、やりたくないこともしなきゃって思ってた。

なぜかわからないけど、我慢して乗り越えるって思ってた。

いつかできるようになるかもって。

 

 

でも、全然できるようになんて、なってなかった。

 

で、それがもうすぐ終わる。

 

だって、もうできないもん。

続けられないよ。

 

もうクラス担任を持たなくても良くなるって思ったら、今までの我慢が「一体何のための我慢だったんだろう」って、すごい思った。

 

そう思ったら、涙を抑えられなかったなぁ。

 

 

今年のクラスはメンバーはすごい良い子たちと思った。

でも、ごめん、本当に頑張れないんです。

だからアンケートに如実にでた。

 

 

あと、部活も僕にはきつかった。

同じような理由で。

これも本当に、多くの時間を、我慢して、無駄にした。

 

生徒にだってよくなかっただろう。

 

専門でもない競技を、監督なんて性に合わないのに。

本当に本当に本当に、多くの時間を。

 

 

本当に抜け出すことなんて考えられなかった15年続いたこの状況。

実際に、抜け出すと決まったら、今までの我慢が、本当に愚かしく、馬鹿みたく思えた。

 

 

これを書いているのは、数日経った時なので、気持ちをしっかりとは思い出せないけど、書き残したいと思った。

 

 

こんな我慢なんて、する必要なかったんじゃないの。

 

 

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