教師辞めた ブログ

15年間、教員をしました。このままでは生徒の見本になれない!!『生徒の見本になりたい』そう思ったから辞表を出しました。40過ぎた今から、自分で人生を掴むブログ。イラスト・漫画のお仕事募集してます。メールで相談してください。p-kamiyo@hotmail.co.jp

キャストパワーネクスト、演劇キャストのオーディションに行ってきました!!

f:id:viag-white:20210630220446j:plain

 

8月に公演される、演劇のキャストオーディションに行ってきました。

 

 

場所は、いつも通っている汐留にあるスタジオ。

 

 

 

 

須田祐大さんという方がプロデューサーでした。

 

マスクで容姿がよくわかりませんでしたが、後で調べてみたら年下の人だった。

 

俳優や舞台プロデュースをずっとやってこられているようです。

 

なんていうか、プロの仕事をずっとやってこられていることに、ある種、畏敬の念を抱いてしまった。

 

このあと後述しますが、参加者の方もいろんな仕事をされている人たちがおり、その人たちにも、プロとしての畏敬の念を抱いてしまう、というか。

 

 

 

① プロの人に感じる、負い目

 

なんだろう。

 

話はそれるけど、なんだか『自分はプロとしての仕事をしたことがない』という気がしてしまいます。

 

15年間、教員を自分なりにがんばったけど。

 

どこか、『アルバイトの延長の心もちでやってきたのかもしれない』っていう後ろめたさがあります。

 

 

「仕事とは自分で作り出すもの」

 

という言葉がありますよね。

 

昔は、そんな言葉を聞いたら、

 

 

『はぁ、ふざけんな。仕事なんてできるだけ減らして給料もらって、なんぼだろ』

 

 

とか、知ったふうな知らないふうなことを思ってました。

 

でも、今思うのは、やっぱり『仕事とは自分で作り出すもの』だと思います。

 

言葉の意味をわかっていませんでした。

 

 

昔は、『わざわざしなくてもいいことを作り出す』ように聞こえていました。

 

わざわざ作り出すなよ、仕事が増えちゃうだろ、って思ってました。

 

 

 

でも今は、『この世界を良くするために、自分からできることを考えて、積極的に働きかける』というように理解しています。

 

 

 

うーん。

 

そう考えると、やっぱり仕事してこなかったのかな。

 

 

「この世を良くするため」という部分にも疑念をもってしまう。

(決して、教員の方を蔑んでいるわけではないです。)

 

「自分から考えて、積極的に」という部分は、まぁなってなかったな。

 

なんか、「別に今のままで十分じゃん」って思っちゃうんだよな。

 

だから、僕は人を助けてきていないのか。

 

困っている人が、見えていないのかもしれない。

 

そんなことを思った。

 

このままじゃ、だめだよね。

 

( ´Д`)y━・~~

 

 

 

 

 

 

 

② オーディション参加者について

 

 

オーディション参加者について、覚えている範囲で書いておこうと思います。

 

といっても、あまり覚えていないのですが。

 

応募者は、127名。

 

 

いくつものグループに分けての審査だったので、同室にいたのは25名程度。

 

 

 

いろんな思いで、いろんな境遇で、皆参加しているのだなぁ、っと思いました。

 

特に、若者ではない人たちの生き方を聞くのが、面白いと思いました。

 

(若者の話は、だいたい同じなんだよね。←失礼)

 

 

 

【1】緑茶喫茶店経営の50代男性

 

20年間、毎日毎日、ずっと仕事の日々だったそうです。

 

今回のコロナの影響で、時間にも余裕ができたことで、家族との話す時間も増えたと。

 

また、自分の人生についても振り返って考えるようになった。

 

そこで、全くの未経験であるが、俳優業に対しての憧れを若い頃からもっていて、挑戦したということです。

 

 

今までに、何度かオーディションという場に参加しましたが、必ずこのような人たちがいました。

 

つまり。

 

今まで仕事をがんばってきたけれど、ある年齢になって、昔からやってみたかった演技・演劇に挑戦する、という人。

 

 

考えてみれば、必ずいました。

 

 

それに考えてみれば、僕もその一人でしょう。

 

 

40代とか50代って、そう考える人が多いのか。

 

実際に、行動するしないは別にして。

 

きっと多いのだと思います。

 

 

 

 

 

【2】車雑誌編集10年、ラーメン店店員10年の40代男性

 

見た目はちょっとイカつい感じでしたが、非常に繊細だそうです。

 

この人も、上記の人と同様に、今の年齢になって生き方を考えた結果、このオーディションを受けたそうです。

 

 

大人の人の話を聞くのは、おもしろい。

 

理由は、『見た目では判断できない、意外性を発見できる』からだと思います。

 

 

この方も、前述の方も、街で見かけたら、『演劇をやってみたい』という思いを抱えているようには、見えないわけですよね。

 

 

ところが、こうして自己紹介を通じて、話を聞けば。

 

すました顔して、何もかも割り切った大人のように見えて、実は若い頃からの夢とか憧れっていうのは、そう簡単に消え切るものではない、ということがわかります。

 

 

「そういう人は、僕だけではないのだ」という、意外な思いと、共感とが入り混じるようです。

 

だから、大人の話を聞くのは、おもしろいと思います。

 

特に、このように、カッコつけずに、正直なところを話す時に限ってはね。

 

 

 

  

 

 

 

【3】演技経験あり、プラジルで歌手やったり、何かのCM出演経験のある50代男性

 

この人は、若い頃にすでに芸能活動の経験があるらしい。

 

それ以降は、離れていたらしいですが、さすが芸達者と思いました。

 

なんか、数ヶ国語を話せるらしく、中国語とポルトガル語を披露していました。

 

この人も、見た目は普通の人なんだよなー。

 

街で見かけたら、きっと目にも入らないくらいに、ふっつーのおじさんなのに。

 

こうして、ちょっとフタを開けるとなんか出てくるのが、大人のおもしろいところだと思います。

 

 

 

 

【4】早稲田大学を目指し3浪するも、結局合格しなかった21歳男性

 

 

 まず一つ思うのは、『ちょっと屈折したものを、芸能参加によって立て直そうとする人』というのが一定数いる、ということです。

 

別に批判しているわけではありません。

 

 

 2年前に、キャストパワーネクストの所属生になるためそのもののオーディションを受けました。

 

そのときにも、仕事がなくなってしまって半ばヤケクソのようにオーディションに参加している人がいた。

 

もちろん受からなかったのだろうけど。

 

 

この21歳の人にも同じようなものを感じた。

 

 

 

次に思ったことは。

 

 

『教員のときにも、こういう生徒いたなぁ』ってこと。

 

 

自分の実力を超えた大学 (のブランド) にこだわりすぎてしまい、浪人を重ねてしまう子。

 

 

なぜか、学年に必ず一人以上はいました。

 

 

僕も大学受験では、浪人をしましたが、やはり「浪人は一年まで」がいいと思います。

 

 

それ以上は、得るものより失うものが大きくなると思います。

 

 

実際に、この方の言動にも、ちょっと屈折したものを感じました。

 

 

 

プロデューサーから「演技に対する興味」について質問をされると。

 

 

 

大学受験の試験会場での様子を引き合いに出しながら、こんな話をしました。

 

 

 

『チャラそうに見えて礼儀正しい受験生もいる。

一方でとてもキレイな女子だけど態度の悪いのもいる。

試験管も同様に、丁寧に問題用紙を配布する人もいれば、投げ渡すようにする人もいる・・・・・・(以下略)』

 

 

 

要は、「人間観察を通じて、人の内面を捉えてきた」ということが言いたいのだと思いますが・・・・・。

 

 

でも僕には、違うことが気になりました。

 

 

それは、この人が他人をジャッジし続けているということです。

 

(批判しているのではないです。)

 

 

 

長い時間、受験勉強をし続けていると、他人との関わりが直接的なものではなくなる。

 

他人が、外側から見ているだけ対象となってしまうのではないか。

 

直接の会話があれば、共感したり、自分自身を省みたりするでしょう。

 

しかしそれがないと、どうしても今の自分の価値観だけで、他人にモノサシを当てがちになってしまう。

 

 

で、他人をジャッジし続けていると、やはりなかなか平安な心情にはなれない。

 

 

自分もジャッジされているという世界観に生きることになるから。

 

 

 

そもそもが、大学の名前にこだわるタイプなら尚のこと。

 

他人のことも、こいつは上等、こいつは下等、とジャッジしてしまいがちなのだと思う。

 

 

自分が、他人をジャッジしていると気づくことができるのは、ものすごい壁にぶつかったときだろう。

 

そのときまでは、気づくチャンスはなさそうだと思いました。

 

 

 

エントリー用紙のようなものに、「得意なジャンルはお笑いやコミカルなもの」と書かれていたらしく。

 

プロデューサーが「恥ずかしがらずに、そういうことができるタイプなの?」と質問しました。

 

 

 

それに対して、こう答えていました。

 

 

 

 

『もちろんですよ。

なんせ、3浪もしてますからね。

もう恥ずかしいものなんてないです。

バカにするならバカにしろって感じです。』

 

 

 

と答えていました。

 

 

僕は、思いました。

 

 

別に誰も君をバカになんてしてないし、君を笑う人なんていないと思うよ。

むしろ、君に関心をもつことさえないよ。

もちろん、それは僕も同じ。

人のことを敵と思っていたら、人を笑わすことなんてできないと思うよ。

 

 

と。

 

 

僕も昔、生徒をジャッジしまくって、どん底に落ちた経験があるから、彼のことがよく見える気がしました。

 

 

万が一、彼から何か相談されることがあるなら、いろいろと話をしてあげたいと思いました。

 

 

まぁでも、そんな機会はないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

【5】その他、若者たち

 

勝手にその他にすんなって感じですが。

 

皆さん、フレッシュで可愛かったすよ。

 

若いうちから、好きな道に一生懸命なんだな。

 

勇気もあると思うし、挑戦しているよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長文・駄文、読んでいただきありがとうございます。

 

今日も本当にお疲れ様でした。

 

ありがとうございました。