教師辞めた ブログ

15年間、教員をしました。このままでは生徒の見本になれない!!『生徒の見本になりたい』そう思ったから辞表を出しました。40過ぎた今から、自分で人生を掴むブログ。イラスト・漫画のお仕事募集してます。メールで相談してください。p-kamiyo@hotmail.co.jp

「この先どうなるんだろう。」って思うことは、悪くないと思う。

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毎日、鳶の仕事をしています。

 

40過ぎてからの体力仕事。

 

きっと教員時代の同僚が、僕が今、鳶の仕事をしていると知ったら、相当驚くだろう。

 

文化系キャラだったからね、ぼく。

(その割に運動部をガンガンあてがわれたけど)

 

人生経験のためにやっています。

 

いつまでやるのかな。

 

この先どうなるんだろう。

 

 

 

「この先どうなるんだろう。」

 

 

 

そんなふうに思うことって、多分とても大切だったんだと思います。

なんか今は毎朝目が覚めると、「この先どうなるんだろう」って思います。

 

悲観的には思わないけどね。

 

でもこれからどうやって生きていくのか。

それは気になる、っていうか考える。

 

もう鳶も半年になる。

早いなぁ、ホント。

その前は完全無職の3ヶ月だった。

教員辞めてから、もう10ヶ月だ。

早い。

鳶はいつかやめるでしょう。

 

そのときに自分の生きる方向がどうなっているのか。

 

悲観的ではないです。

でも、気になります。

焦りもあります。

 

どういう方向で生きるのか。

そういうものを掴めるのか。

 

 

教師辞めて10ヶ月。

早いなぁ。

もうすぐ1年。

 

 

 

「この先どうなるんだろう。」

 

 

 

ホントはできるだけ若いうちに、その疑問をもつといいんだろうと思います。

 

でも、僕を含め多くの場合、そんな疑問を持つ機会ってなかなか無いと思う。

 

 

多くの場合は、小学校、中学校、高校、大学などと進学していく。

 

その際には、将来を考えるよう課題とか与えられるような気もするけど。

でもそんなものでは・・・・。

 

 

「この先どうなるんだろう。」

 

 

っていう問いには届かないです。

 

 

学校とか会社とか、いわゆる「社会のレール」に乗っていると安心する。

だから

 

「この先どうなるんだろう。」

 

ってホントに考える機会って、社会のレールから少し離れたときにおとずれるんだと思います。

 

いまの僕は、その状態に近いのかな、と思う。

 

 

 

サラリーマン教師というレールにずっと乗っていました。

教師になる以前も、何も考えなくても、何もしなくても、物事が展開していった。

 

ずっと「教師辞めたいな」って思ってた。

けど、怖くてズルズルと続けた。

レールを降りるのが怖かった。

 

今は。

 

「この先どうなるんだろう。」

 

って、初めて思えている気がする。

 

本当はもっと若い時分にぶつかっておく問いだったとも思う。

 

 

でも、学生時代は。

なんとなく親がいて、安心してて。

なんとなく学校があって、安心してて。

なんとなく課題とかあって、安心してて。

なんとなく友人もいて、安心してて。

なんとなく毎日することがあって、安心してて。

なんとなく好きな人たちがいて、安心してて。

なんとなくムカつく先生がいて、安心してて。

 

ほんとうは、「安心している」ということさえ自覚してなくて。

 

 

 

もし「この先どうなるんだろう。」って心配するような状況にあるとしたら。

それは、それほど悪いことじゃないかもしれない、と思う。

 

だって重要な問いだから。

生き方を考えるチャンスと思う。

 

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今まで、不登校の生徒に何人も関わらせてもらった。

教室に通えない理由は人それぞれ。

っていうか、本人も理由を理解していないことの方が多いと思う。

 

僕は当時から「学校という仕組み自体が極めて特殊な擬似社会」だと思っていた。

 

だから彼らに「登校できるようになる」ことを目的として関わったことはなかった。

 

本人が「登校できるようになりたい」と口にする場合もあったから、もちろんできる範囲で協力した。

 

 

でも、あのとき彼らに本当に伝えたかったことは、そして実際に言葉として伝えていたことは・・・。

 

 

 

今の状況はチャンスなんじゃないの?

 

 

 

っていうことでした。

 

レールに乗って安心している人たちは、無自覚のまま時間だけが過ぎているのかもしれない。

 

だからせっかく学校に行っていないのだから、これはチャンスだと思った。

 

 

「この先どうなるんだろう。」

 

 

そう思うことは悪いことじゃないと思う。

 

でも多くの場合、不登校の子は、後ろめたく思っていたり、勉強を気にしていたり。

はっきり言って、そんなもの後からでもどうにでもなる。

勉強だってマジでいつだってできる。

 

だからせっかく学校に行っていないのだから。

好きなことをしたり、いくらでも自分に投資できると思ってた。

 

 

当時は、僕自身がまだレールを降りることに怯えていた。

だから、自分はレールに乗っているくせに、「レールから外れた」と思って不安がっている彼らに対して、あまり無責任なことは言えない気がした。

 

 

でももし今、彼らに話ができるとしたら。

 

 

 

「めっちゃチャンスやで!!!」

 

 

 

って、超言いたい。

 

 

 

人生でことを成した人って、どこかで「この先どうなるんだろう。」っていうのにぶつかっている人が、僕の知るかぎりでもやっぱ多い。

 

僕は、そんなの怖いから、ぶつからないで済むように、きた。

教職をとったのも多分そう。

 

そんな人、多いんじゃない?